畳へのこだわり

畳は日本に生まれはぐくまれた日本文化に欠かせない特有のものです。
畳は、わら、イ草、少量の布と紙と木といった自然由来の材料からつくられました。
畳は、たたんで重ねるを意味した、敷物全般のことをいいます。
丈夫で長持ちし、使いやすいというだけでなく、香りや見た目の美しさも日本の生活様式にはなくてならない存在です。
敷き方や歩き方などについても、作法が決められており、日常生活に溶け込んでいます。
畳は、自由に寝ころぶことができ、多少飛び跳ねてもやわらかく安全です。
日本人は畳の上で膝を突き合わせて日本酒を交わすことで、大昔からコニュニケーションをとっていました。
また、大切な財を飾った床の間にも畳を敷きます。
昔は、板の間から畳の間へ変わることは、財の豊かさや地位が上がることを意味しています。
畳は高価で貴重な敷物であり、熟練の畳職人が時間をかけて丁寧に作った高級品であったのです。

現在の日本においても、畳の文化は脈々と受け継がれており、職人が手作業でつくっています。
生活様式が変化し、民家での畳の使用量は減ってはきましたが、現代においても、迎賓館やおもてなしの場など、
日本文化を象徴する場面では、畳は欠かせない存在です。
徐々に畳職人も少なくなってきましたが、新しい技術の導入により、様々な素材や形の畳がつくられ、使い方も多様化しています。

楽庭 畳

楽庭は、畳を土台(オプション)として製造しています。
楽庭で使用する畳は、楽庭に合わせた特注サイズで、4つを組み合わせることで1枚の畳にすることができる仕様となっています。
畳の趣は楽庭の存在をより一層高貴なものに引き立ててくれます。
楽庭の畳はより丈夫に、より軽量化する工夫がなされています。
畳の材料は天然イ草という植物を使用していますが、湿気によるカビや虫による食害を避けるため、
楽庭の畳材料は、細長くより合わせた和紙を織り込んだ和紙畳を採用しています。

和紙は日本古来の紙であり、和紙作りには古い歴史があります。
和紙は天然の植物繊維を、漉くことによって繊維を絡ませたものであり、強靭で保存性に富んでいます。
長く大事に使うことによって時間とともに味わいが出てきます。
このような特長は、世界からも注目されており、近年では環境に配慮した素材として活躍の範囲が広がってきています。
その一つとして、和紙畳があります。
和紙の特性を生かした畳として、楽庭とはデザインも用途も相性が抜群です。